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 まず部品を取り外して赤裸々な姿に・・・所要時間約42分58秒 部品の整理もあるので結構かかりました。
全体的に錆びています。錆びていると言う事は塗装を剥がすには楽だと言う事です。何事もポジティブにいきましょう。
 ステッカー類は剥がす前に画像を撮り、寸法を測っておきます。後でステッカーを作る為です。

・このバイクは輸出仕様なのでこのようなステッカーが貼られていました。
 ・今回は知り合いがあまって捨てていた剥離剤を使います。半分位残っていました。世の中まだ捨てたものでもありません。
・ホームセンターで購入したようで「地球にやさしい」が泣かしてくれますが「地球にやさしい」と言う事は塗装にもやさしい方向なので 業務用に比べたら塗装の落ちは劣るようです。その為、業務用に比べたら量を使うので結局「地球に厳しい」・・・と言う論理は間違いで成分が酸性ではなさそうです。明記されていませんでしたがアルカリ性ではないかと思います。その証拠に目についた時の痛みが酸性のそれと比べたら明らかに和らげられていました。(ゴーグルしろよ!!)

・以前、100均で買った紙コップに適量移して使い古した歯ブラシで塗っていきます。
 ・塗って行くそばから塗料が溶けていきますので全体に塗ったらワイヤーブラシで塗装を落として行きます。

・塗料により溶け方が違います。2液型の硬い塗料はお魚の小さい鱗のように溶けると言うより細かくはじけて塗装が浮いてくるような感じ。ラッカー系 エナメル系のような1液型の塗料はドロドロに溶けます。今回の場合はラッカー塗料だと思います。

・剥がし残った塗料はバーナーで炙ってそぎ落とす方法もありますが熱が加わると一気に錆びるのでもう一度、剥離剤を塗布して地道に剥がしましょう。
 ・あらかた剥がれたら水道のホースで水を出しながらたわしやワイヤーブラシで洗い流します。パーツクリーナー等が良さそうですが水が一番です。パーツクリーナーは剥離剤の落ちが悪いです

・その後、酸性の剥離剤の場合はアルカリ性の洗剤で洗って中和させますが今回はアルカリ性なので100均中性洗剤で洗い再度水で洗剤を流して終了です。

・エアーガンで水分を飛ばし乾かします。
   ・お次はサンドブラストです。あらかじめホームセンターで砂を買って来ます。最近はコンクリート用の砂でも塩分0.02%以下になっています。建築業界の手抜き等から厳しくなっていますので安心です。

・天気予報で晴れが続く時に時々、ホームセンターに行き下の方の砂を掘り起こして乾かします。ホームセンターの店員に不審がられるので事情を話して普段から仲良くなっておきましょう。

仲良くなれば「今回、良いブツがはいりましたよ旦那」と良質の情報が入る事があります。

・一杯、170円なのでなるべく大きめのバケツで山盛りにしましょう。
あまり強欲になると車内にまけて小太り爺さん的なしっぺ返しがまっていますので程々にしましょう。

・持ち帰った砂をビニールシートの上にまいて乾かしておきます。

・その後、金網でこします。不要になった大き目の異物はそっと女 房の花壇にまいておきます。もし塩分が混ざっていたら花壇が全滅するのでホームセンターの不正が明るみにでる事になります。

・今回の場合はバケツ6杯分使いました。
 ・フレームが入る位大きなキャビネットがないのでお天気が良い日にお外で吹きましょう。マスクにフルフェイスのヘルメットをかぶり軍手を装着して完全防備です。

・ぶちまけた砂はほうきではいて回収してもう一度こしてブラストのキャビネットに入れておきます。

・画像はブラストが終わりサフを塗装するために屋根に紐で吊るした絵です。
 ・今回は余っていた関西ペイントの2液型ウレタンプラサフを吹きます。

・関西ペイントのエスコと言うエポキシ系錆止め塗料も仕事で使う事があります。とにかく硬いので飛び石等には有効ですが元々、橋げた等の分厚い鉄板用ですのでねじれるフレームに塗ったらどの程度の耐久性があるかは不明です。今回は普通のプラサフをチョイスしました。

・プラサフはプライマーとサーフェサー両方の機能をもったものです。プライマーは水分を通さない機能があります。普通の塗料は乾燥する過程で目に見えないような小さな巣穴が空いて水分を通しやすくなります。サーフェーサーはきめが細かく上塗りの塗料が綺麗になる効果があります。

・プラサフは可能ならウレタン系を使いましょう。ラッカー系に比べて厚く塗れ硬く上塗りも綺麗に塗れます。
 ・サフ塗装完了です。下の方は地面に寝そべって下から塗ります。塗りにくい所はガンの圧を上げて吹き付け流し込みます。垂れるを通り越して流れる位で良いです。

・次に足付けを行います。ペーパー600程度で研ぐのが普通ですが油分が付かないように置いておけば足付けなしで上塗りでもOKです。サフを艶がでないように塗っておけば適度なザラつきが足付け替わりになります。へたにペーパーを当てて鉄板がでればもう一度、サフを吹くはめになります。フレームの場合は溶接があり入り組んでいますのですぐに鉄板が出てしまいます。

・サフが垂れている部分や目立つ異物がある所だけペーパーをあてます。
  ・今回は関西ペイントPG80シリーズの塗料を使用します。

・塗料黒に対して硬化剤を10% シンナーを塗料と同じ量(重さ)だけいれます。

・塗料が古い場合は粘度が高くなっていますのでシンナーをもう少し入れて調整します。
 ・まず黒を適当に何回か吹き色を止めます。(サフの色がなくなるように)出来るだけ垂れないように・・・垂れても気にせず塗っていきます。

・全体が黒色になったら1時間位おいて垂れた所を1000番のペーパーで軽く磨きます。画像はすでにクリヤーを塗った状態です。全体が垂れている状態です???説明は後述で・・

・ペーパーを当てたらそこのみ黒を吹いておきます。
 ・黒が終わったらいよいよクリヤーです。スプレーガンに入っている黒を捨てて洗浄しなくてもかまいませんのでクリアーを入れます。クリヤーもクリヤーとシンナーを同じ量で硬化剤はクリアーの10%です。

・2,3回全体に垂れない程度に塗っていきます。

・艶が一番でるのは垂れる寸前と言われますがもっと艶が出るのが垂らした時です。フレームの場合は・・・・全体をたらしましょう!!

・最後の一回は垂れるの気にせずぼったりと塗っていきます。垂れて玉になりそうになった所はスプレーガンのエアーで軽くとばしてその上から更にクリアーを吹きます。塗料のプールにフレームを付けた場合、引き上げたら当然全体が垂れます・・そう全体が垂れたら垂れていないのです。左の画像も全体が垂れていますが見た目わかりません。一番下へ流れていきますので一番下に垂れが玉になったらエアーで軽く飛ばせばなくなります。

・後日、乾燥してから気になる所だけ1500番程度の水研ぎペーパーを当ててその後、コンパウンドで磨きます。

・じっくり待って垂れている場所がわかる所を前述のように対処していけば凄い艶がでます。
 ・車体番号が塗装で埋まるのでサフの上にマスキングテープを貼り最後のクリヤーの前に剥がしました。ここの部分もクリアーは全体が垂れているのですがわかりません。
 
 
 ・よくよく見ると下の段ボールにクリアーが点々と落ちているのがわかります。地球に重力がある証明が出来ました・・・

・私が変わり者なのでしょうがあまりテカテカなのは実は好きではありません。ラッカー塗料のクリアーなしの黒が品があり深みがあるので好きなのですがラッカーは耐久性が難です・・
 ・出来ました!! この状態で最低24時間は置いておきます。

・関西ペイントのPG80は伸びが良いです。(乾燥していくうちに伸びるので肌が綺麗になっていきます。)
 
・フレーム編  ・タンク編
 ・メーター編 ・タンク内部編
 ・粉体塗装編 ・ブレーキレバー・トップブリッジ・ステム・サイドスタンド編 
 ・スイングアーム・シートベース編 ・サイドカバー編(プラスティック) 
・スイングアームからパイプが抜けない!
・サイドカバー突起が折れてる!
 
・メーター文字盤ステッカーを作ろう編 
   ・メーター文字盤ステッカーを作ろう編2