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 バイクレストアの花形 燃料タンクです。

・フレーム編で行った剥離作業と同じですが貰い物の「地球にやさしい剥離剤」は使い切ってしまったのでヤフオクで業務用剥離剤を落札しました。塗料店で購入するより最近はヤフオクの方が安い場合が多いです。また塗料店の場合は3.6k単位等で販売しているので少量の場合はネットがお薦めです。

・浮いてきた塗装をヘラで剥がして行きますがパテが顔をだしました。
  ・パテが厚い場合は剥離剤では落とせないのでバーナーで炙るかエアーサンダー等で延々と削るかですが今回はバーナーで炙りました。お刺身を用意している場合はついでに炙ります。
パテがはげました。ボールでも当たったようなヘコミ。
 ワッシャーを半自動溶接機(Mig)でワッシャーを溶接してタンクを両足で突っ張り大きなスライドハンマーで引き出します。昔の車、バイクの鉄板は厚いのでワッシャーを半田付け位ではすぐ外れてしまいます。

・ある程度、出たらワッシャーをサンダー等で溶接部を切断して取り外します。その後、溶接跡をサンダーでこすって・・・穴があきました・・・
 ・穴があいたら方法はガス溶接またはTig溶接で塞いでその上から真鍮棒で溶接して漏れを防ぐ。又はいきなり真鍮で溶接するか半田で塞ぎます。今回ははんだをチョイス。

・画像では板金用ハンダを使っていますが電子基板用などの細いハンダでOK。周囲をペーパー等で磨いていつも使っている基板用の液体フラックスを塗り安物の小手ではんだで穴を塞ぎます半田こてがしょぼいので溶け込みませんが気にせずもっていきます。
 ・ある程度盛ったら半田が流れないように作業面を上に向けバーナーで半田を炙るんではなく離れた鉄板を炙ります。鉄板が熱くなったら半田が220度位でどろっと広がり鉄板に馴染みます。
 ・半田が終わったらサンダーにワイヤーブラシを取付て可能な範囲を磨きます。裏面や給油口付近はやりにくいのでブラストします。
・画像のようなキャビネットがありタンクは入りますがタンク位の大きさになると出来るだけ手作業で塗装や錆を落としておいた方が良いです。キャビネット内の空間をタンクが占めるのでやりにくい・・砂ぼこりで一瞬で見えなくなります。

・ブラストは内部蛍光灯に加え上からLEDライトで照らしています。
   ・換気扇は業務用ダクトを囲んでアルミパイプで接続しています。
  ・ブラスト&磨きが終わったタンク。
 ・フレーム同様 余っていた関西ペイントの2液型プラサフを吹きます。10:1のサフなので重量比でサフ10に対して1の割合で硬化剤を入れます。シンナーは上塗りの塗装と同じ物が使えサフの場合、通常塗料10に対してシンナー4の割合で入れています。
 ・仕事で別の車でパテを使うのでついでにタンクにも塗っておきます。通常はタンク内部の処理をしておいてその後、パテとなりますがパテはどうしてもあまるので捨てるより余った物を使った方が節約できます。

・パテはポリパテと仕上げ用のラッカーパテ2種類あれば十分です。ラッカーパテはまだ使いません。
   ・パテに硬化剤はパテ白色が少し薄黄になる位に混ぜます。画像の色は少し硬化剤を入れすぎ位です。この色で気温28度で約4分で固まり始めます。

・グルグル混ぜるんではなくパテをそいで上へのせる感じ・・トランプをシャッフルするような感じで練ります。出来るだけ空気が入らないような感じで・・・
 ・パテをつける周辺を120番程度のペーパで足付けして出来るだけ硬いヘラで力を入れてこすりつけます。これも空気がはいらないようにする為です。パテは鉄板につけるのが鉄則です。サフの上に塗った方が鉄板が錆びにくくなりますがサフが侵されてパテがはがれやすくなります。

・昔、中古車屋で買った いすず ベレットを洗車の機械に入れて出て来た時にステップがなくなっていました・・・パテが剥がれてステップが・・・
   ・またパテがあまったので足らない所に塗っておきます。前より白いのがわかると思います。これで約8分で硬化が始まりました。
 ・あて板にペーパー60番〜80番を巻いてパテを削った後、鉛筆でパテを付ける所に印を入れます。

・板金パテは硬いですがポリパテは柔らかいので120番程度でも十分とげますが60番程度の方がはやいです。

 ・パテを練るのはこんな段ボールでも可能です。ホームセンターに行った時にもらっておきましょう。

・使用後は燃えるゴミ箱にポイしましょう。この時に気を付ける事はパテが硬化する時に熱がでますので完全に硬化して冷めてからゴミ箱へ。たいした熱ではありませんが用心のため。これがFRP樹脂の場合は危険です。硬化剤が余分に入った場合等は煙を出して凄い熱がでますのでゴミ箱から火事の危険があります。
 ・パテ付→削る→パテ付→削る ある程度形になったらラインを出します。

・マスキングテープをラインに合わせて貼りパテを片側に塗ります。
   ・こんな感じに塗って半乾きでテープをはがします。
 ・硬化したらパテの上にもう一度テープを貼りパテを塗ります。

・半乾きでテープをはがしたらラインが出来ています。
 ・パテが乾いたら再度テープを貼りパーパーをあてます。
 ・削ったら削った方にテープを貼り反対側を削るとラインがくっきりとでます。
 ・全体を120番程度のペーパーで磨いて行きます。ラインもこの時に丸みがつくように削ります。

・パテがたらない所は薄く塗り120番〜180程度のペーパーをあてます。
 ・タンクは丸みが強いのでこのようなスポンジのあて板を使っても良いです。
 ・こんな所だろうと言う所でサフを塗ります。2、3回塗れば良いですが最後の一発は出来るだけ艶をだしてべったり塗ってみます。艶がでたらヘコミやひずみがわかりやすくなります。

・今回、二液型のウレタンサフを使いましたが硬化剤不要のラッカーサフでも可能ですがラッカーの場合は柔らかいので厚塗りが出来ません。あまり厚塗りするとひび割れが出ます。またウレタンは化学反応で硬化するのにたいしてラッカーは自然乾燥ですので時間の経過とともに乾燥してシンナーが蒸発して塗膜がやせてきますのでパテあとが出やすくなります。
 ・タンクが綺麗になりました。
・フレーム編  ・タンク編
 ・メーター編 ・タンク内部編
 ・粉体塗装編 ・ブレーキレバー・トップブリッジ・ステム・サイドスタンド編 
 ・スイングアーム・シートベース編 ・サイドカバー編(プラスティック) 
・スイングアームからパイプが抜けない!
・サイドカバー突起が折れてる!
 
・メーター文字盤ステッカーを作ろう編 
   ・メーター文字盤ステッカーを作ろう編2