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  ・今回はブレーキ・・・

・その前にハコスカの思い出について語ろう・・・

・10代の頃 ハコスカ2ドアを部品取りにもらって来た。
その当時はハコスカがただ同然だったので必要な部品だけはぎ取って処分する事にしたが解体屋さんに取りに来てもらったら3万円以上かかってしまう。某一級河川の河川敷に捨てる事にした。弟に手伝ってもらって河川敷までけん引して行った。

・良心的な私達は出来るだけ邪魔にならない所までとハコスカを押していた。その時、一級河川に隣接する大学の女子学生がランニングして来た。大学の陸上部の女学生だろうか春の柔らかい日差しにつつまれこちらに近づいて来る。いかにも頭が良さそうな顔立ちで薄っすら汗をかいている。

・彼女は柔らかい笑顔で「手伝いましょうか?」とマザーテレサの如く全てを包み込むこの世の者とは思えない声で奏でた。

・私はおっぱいを見ながら「お願いします」と頭を軽く下げた。

・目標の所まで押してもらい「ありがとうございました」とお礼を言って急いでけん引して来た車に乗り込んで車を発進させた。

・バックミラーに映る彼女の呆然とした立ち姿を観ながら・・・

・それからその河川敷の近くを通る度にハコスカの雄姿があった。

・何か月か過ぎたある日突然 そう突然我が家の固定電話にハコスカの件で電話があった。警察か?・・ガクブル・・だったが予想に反してハコスカを譲って欲しいと言う内容だった。私も責任感がある方なので「差し上げますが、確実に処分してくださいね。」と少しきつい口調で伝えて電話を切った。

・その後、何か月たってもハコスカは一向に移動されてない。
何と言う無責任な奴だ。名前 住所と連絡先を聞いとけば良かった。
世の中にはこんな奴もいるのでみなさん気を付けてください。

・それから1年か2年たったある日 ハコスカは消えていた・・・
いなければいないで寂しいものだ・・・
一種の依存と言うやつだろう・・・

 ・かた坊ハコスカブレーキがダメだ。特にリア。日本語で言うと後ろ。

・ブレーキパイプは廃盤。作る事にした。
・矢印のフレアナットとそれに適合するパイプを取り寄せた。

・サイズは10mm-1.0 国産の殆どはこのサイズだ。ハコスカの初期型などに12mmがある。

・パイプの材料は鉄。銅の方が加工が楽だがこれほど細いと絞めこんだ首のあたりが弱くわれやすい。車検も通らない。
  ・軟鉄なので柔らかく粘りもある。左のカッターで切る。

・右のような工具を使って曲げる事も出来るが簡単に手で曲がる。
・フレアを作る工具。左は鉄用と言う事で26000円位 右は銅パイプ用で2600円位。私が持つているのは右の2600円工具。アストロプロダクトで購入した。

・鉄パイプでも2600円の物で十分だ。

・違いは力をかけた時にパイプがずれなくがっちりくわえられるかだ。
私は安い方の工具を万力でくわえさせて使っている。蝶ネジを絞めこむだけでは無理だ。
・フレア(ラッパ)にはクーラーパイプ等に使うシングルフレアとブレーキパイプを作る際に使うダブルフレアの二種類ある。

・先にナットを通しておく。今回はダブルなので画像の付属している黒いやつを画像のようにあてて一段目の所までパイプを出しておもいっきり万力をしめる。


・先ほどの黒いやつを差し込む。入りにくい時は細いやすりやプラスドライバー等でぐりぐりやってバリを取る。
・画像のように90度になるようにして付属の棒を差し込んでぐりぐりまわす。

・これがずれていると楕円形のテーパーになる。
・レバーがかたくなってまわせなくなったら緩めて黒いやつを外す。

・画像のような小さな段差が出来る。ダブルフレアの一個目。
 ・今度は黒いやつなしでぐりぐりやると画像のようなラッパが出来る。
 ・角度が二段あることで絞めこんだ時にバネの役目になりより漏れがなくなると私は理解している。
 ・ブレーキマスターから後ろへ燃料パイプと共にタイラップで固定した。。
 ・後ろ左右も作った。
 ・ヤフオクで落札してもらいかた坊から送ってもらったホイールシリンダーも交換するのでドラムをはぐってみたらライニングが剥がれていた・・・
 ・ホイールシリンダーを取替ていたが固定するプレートがどうにもこうにもささらない。

・ハズキルーペを装着してないから・・・?
ついにもうろくしたのか・・・?

・純正と比べてみたら・・・

・矢印の溝が新品にはない・・・

・左右二個ともに・・・

つづく。
 ・調整用ネジも固着していたがCRCを吹いてはまわしていたらまわるようになった。

・これでもワイヤーブラシで錆びを落としたのだが左はかなりさびていた。
   ・錆を出来るだけ落として黒で塗った・・・

・ドライブシャフトを外してハブを抜いてバックプレートを外してブラスト 粉体塗装 ハブを抜く位ならベアリング新品に交換するべきだしベストだがキリがない。

・とりあえず車が動くようにして乗りながら順番に整備レストアしないとかた坊と私の寿命がつきてハコスカに乗らずに人生が終わってしまう。

・矢印のライニングが接触する所へはシリコングリスを塗る。専用グリスもあるが手に入りずらいのでシリコングリスが良い。

・@のピンを交換する場合はフロントの前はバックプレートをとめている4本のボルトを緩めてバックプレートを浮かさないと後ろに引き抜くスペースがないので外れないし取付できない。
   ・画像のように先にスプリングを取り付けておいてライニングを組み付ける。
   
   ・ライニングの部分とドラムのあたり面を60〜80番程度のペーパーをあてておく。

・ライニングの部分は新品の場合は製造時に表面に油が浮いて来るのでペーパーをあてておくのとディスク程ではないがブレーキの泣き(音)を押さえるためだと整備工場に勤めていた時に先輩じじいにうるさく言われていたので体が覚えている。その頃はアスベストを使っていたので絶対にエアーで吹いたらだめだと言っていたが現在はアスベストは使われていない。
ちなみにじじいが修行した時は敵機B29が飛んでいたんじゃないかと思う・・・

・中古の場合は表面が固くなっているのでならすのとゴミを取り除く為だが科学的根拠はないがじじいがそう言っていた。
ちなみにじじいは大酒のみで酒を飲んだら暴れていた・・・
   ・ドラムを組んだら調整ネジをまわしていったんドラムがまわらなくなる位までライニングを広げてその後、軽くなるように調整ネジを緩める。回転させたらライニングが擦れる音がする位だ。
   ・右も組んだ。
   ・ブレーキホースをとめるクリップの数が足らないのでサイドワイヤー用のクリップを削って装着した。

・リヤ左のブレーキホースは従来メス-メスタイプだが右と同じオス-メスタイプが来ていたのでF31レパード左側ホースを送ってもらい取り付けた。

・F31用はまわり止めの突起がついていたので削っている。

・リア左右ともブレーキホースを差し込むステーの円が小さくて入らないのでルーターで拡大している。
   ・後は右もサイドブレーキワイヤーを取り付けたら終わりだと思ったらワイヤーがさび付いて動かない(泣)

・最初に確認しておくべきだった・・・

・じじいがいたら怒鳴りちらされて顔が唾だらけになっていただろう・・・
   ・CRCをたっぷり流し込んで一晩おいて次の日にCRCを吹いてはプライヤーで引っ張る。それを繰り返すと少しづつ動きのストロークが大きくなって最後は軽く動くようになった。

・なぜ新品に交換しないか?
ワイヤー右2620円だが廃盤(泣)
ネットで売っているが左右セットでないとみつからず送料合わせたら20000円位・・・

・部品が次々 廃盤になりパーツが高騰している。

・かた坊は買う気まんまんだったが修理できればそれに越した事はない・・・

また安い物を見つけたら交換して欲しい。
他車種のサイドワイヤーで流用出来る物があると思う。それだったら安いだろう。
   ・エアー抜きを行う。

・ブレーキペダルを何回か踏んでみて踏みごたえ(ペダル高さ)が変わるようならエアーを噛んでいるかどこか漏れている。

・またペダルを数回ふんで少し待ってもう一度踏んで深い時もエアーを噛んでいるかどこか漏れている。

・フロントかリアどちらに問題があるか調べるにはサイドブレーキを思いっきり引いてペダルを踏んでみる。その時に問題なければリアに問題あり。まだおかしいようならフロント部分に問題がある。

・ちなみにマスターのフロント部分がブレーキのリアでマスターリア側がフロントブレーキを受け持つ。


・画像の機械はブレーキオイル自動注入器 減った分だけ給油してくれる。

・ここで気づいたのだがブレーキPバルブが付いていない。

・Pバルブはフロントディスク リアドラムの場合、低速などブレーキに熱を持たない時はドラムの方が効きが良く(面積が広い為)なるのとブレーキはリアよりフロントが若干効く方が制動距離が短くなるのでリアよりフロントブレーキが利くように調整する物だ。

・フロントブレーキのブレーキパイプは後日、取り外し長さを教えてもらって製作して送るようになっているので交換する時にブレーキパイプの途中にPバルブを入れておいて欲しい。乗ってみて違和感がなければなくても良いような気もするが・・・

・マスターバックホースのチェックバルブもない・・・
チェックバルブも後日 入れておいて欲しい。
ホース内径13mmなのでそのあたりのサイズのチェックバルブが取付やすい。

・ブレーキ周り一応終了した。
 
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