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 ・ブロックに続いてヘッド。

・勘違いしてビックバルブが来ていたと勘違いしていた。N42用のノーマルバルブだった。

・ヘッドはP90 N42バルブはP90用に比べて2mm長い。P90用はない。

・圧縮比を11前後にしたい。理由は後述するがP90後期ヘッドは燃焼室が広いので3Lで圧縮比11前後にする場合、3mm程度の面研が必要。3mm面研した場合タイミングチェーンが弛んでしまう。カムホルダースペンサー2mmが来ているのでこれを使う。2mmのスペンサーを使うと言う事はカムが2mm上がるので2mmバルブが長ければ好都合と言う事でN42バルブを使う事にした。

・バルブフェイスカットのついでにバルブを磨いておこう。

・ボール盤にくわえて磨くのだがバルブは固い材料を使っているのでなかなか削れない。そこでバルブ底の日産の記号は前もってベルトサンダーで削りその後、画像のような電動工具で削っておく。


・ボール盤にくわえて60番→240番→コンパウンドの順で磨いた。あまり削りすぎると強度が落ちるので純正の梨地がわずかに残る位で良い。
・バルブフェイスカットは旋盤で45度に切ってもいいのだが固い当て板を使ってペーパーで削っても良い。

・愛用のジッポを使ってバルブ当たり面を削った。

・特に排気バルブは当たり面がボコボコになっているはずなので中古バルブを使う場合、バルブフェイスカットは必須になる。
 
・磨きながらフェイスカットが終了した。

・磨く理由はいくつかある。
 
 ・軽量化

 ・カーボンの付着を軽減する。

等が考えらるが一番の理由はインスタ映え・・・

・世にも奇妙な物語があるのでもうやめよう・・・

・つづく。

 ・シートカットや面研をする前にインマニGKに合わせてポートを削る。
 ・シートカットする。

・シートカットで気を付けるべきはバルブの突き出し量と全ての突き出し量を出来るだけ揃える事だ。
 ・バルブすり合わせ。L等のシングルカムの場合、ドリルで軽く加えて回転を落としてすり合わせたら速い。
 ・シートカットで0.8mm幅位で45度のあたり面を作ってすり合わせで1mm〜1.2mm位にする。

・すり合わせを行っていたら・・・・・

ガビーーーーン!!

1本のEXバルブに隙間があいている・・・

・まわしてみたら隙間が変わっている。バルブガイドが曲がっているのか? と思って別のEXバルブを入れてみるとちゃんと閉まっている。バルブが曲がっている・・・

・バルブを加工する前にヘッドに入れて確認すれば良かった・・・
・カタ坊に連絡したらP90ヘッド用だがヤフオクにあったのでそれを送ってくれると言うのでそれを待つことにした。

・現代はLINEですぐにやり取り出来るから便利だ。大昔なら急ぎの用事の場合、電報で

私「バルブシス、マガリアリ、シキュウオクレ」

カタ棒「ヤフオク、ニュウシュスル、シバシマテ」

と言うような感じになる。

そんな時代にヤフオクないか・・・

・P90バルブはN42バルブに比べて2mm短いのでプランが大幅に変わってくるがしょうがないな。

・その間にヘッド面研した。(3mm)
   ・インマニスタッドボルトネジの肉厚を考えたら3mmが限界だ。

・また面研量が多くなるほどヘッドの強度は落ちる。
 ・P90バルブが届いた。

・この時に気が付いたのだがN42バルブ1本だけ新品を買えば良かったんじゃないのか・・・

その方が安いし・・・
 ・嘆いてもしょうがないのでもう一度、バルブを磨いてフェイス研磨しながら重量合わせした。

IN 83.0g→82.0g

EX 77.0g→76.5g

矢印の一本だけが重かったのでIN 82.5gになった。削りすぎたら強度がおちるのでそのまま行く事にして1番(1気筒目)に装着する事にした。
   ・今回、バルブスプリングは亀有の9000rpm対応スプリングを使う。

・画像のバルブスプリング取付長が指定されている。

・バルブスプリング(以下バルブSP)はバルブが閉まって密封する必要はあるが極力柔らかい方が良い。

・外国製のバルブSP等は伸縮式のバルブSPコンプレッサーが曲がって壊れる位、固い。

・エンジンを組んで行ってプラグを外してクランクをまわして行けばわかるがバルブSPを組んでカムを組んだとたん重くなる。もの凄い抵抗だ。

・F1などのエンジンはカムがない。当然、バルブSPもなく電磁バルブで電気的にバルブの開け閉めを行っている。

・ロッカーアームを介していないカムが直接バルブを押すタイプのエンジンは良いがバルブ突き出し量をそろえないとロッカーアームの角度がバラバラになりバルブの開き量が変わる。ちなみにロッカーアームを水平にセットした場合L型エンジンで、カムのリフト×1.14が実際のバルブのリフト量になる。10mmリフトカムで11.4mmバルブが開く事になる。

・またバルブSP取付長を適当にしているとある気筒はSPが固くある気筒は柔らかいと言う事になり気筒間でバラバラになってしまう。
 ・シートカットで突き出し量を調整してすり合わせでなお微調整していく。

・各突き出し量(バルブSPシートなし)(単位mm)

 1 2  3  4  5  6
 IN  41.6  41.7  41.6  41.7  41.8  41.8
 EX  41.6  41.5  41.6  41.7  41.5  41.6

・今回の場合、突き出し量が多いほどロッカーガイドの厚さは薄く出来て都合が良い。
 ・重要なのは取付長の部分だ。

・指定が39.4mm〜40.9mm。
 ・一番のEXバルブのみ組んでみる。バルブSPの下に敷くスプリングワッシャーは装着していない。

・取付長は41.3mmでスプリングワッシャー純正の場合厚さ1mmなので41.3mm-1mmで40.3mmになりスプリングワッシャーは純正で良いと言う事になる。他のバルブも突き出し量が小さい所で-0.1mm 大きい所で+0.2mmなので許容する。

・もし許容範囲を超した場合は社外品のシートが0.5mmや0.8mm厚があるのでそれらを組合して調整する。
 ・バルブ当たり面やプラ板にワセリンを塗って燃焼室容積を計る。

・ワセリンはボクシングの血止めに使ったりロータリーエンジンを組む時に使う。グリスで良いのだがたまたま手を切ったので治療のついでにヘッドにも塗った。←そんな情報はいらないか・・・
 ・注射器で6気筒測定した。
 
 1 2  3  4  5  6
 39.0cc  39.0cc 38.0cc  39.0cc  39.0cc  39.0cc

・3番の容積が少ないのでペーパーで段付き部分を削って38→39ccにした。燃焼室はあらかじめざらつきを削り後はコンパウンド磨きで終わりまで作業しているのでマスキングテープでカバーして燃焼室をコンパウンドで磨いた。ガムテープ布テープが作業が速いが後でテープの糊がついて落とすのに大変になるのでマスキングテープが良い。
   ・圧縮比は11.3 ブロック修正面研をされているので0.3mmピストンが飛び出しているのでヘッドGK厚さ1.2mm-0.3mm=0.9mmにしている。

・チューニングする場合、圧縮比を高くしがちだが高くても11.8以下にしている。レースで一発勝負なら良いが街乗りの場合、圧縮比を高くするほどエンジンがザワつく。ディーゼルエンジンは圧縮比が20とかあるがエンジンざわつくのは圧縮比が高いからだ。

・昔、セリカリフトバック エンジン18RG 2000cc→2400ccにチューニングした事があるが部品がないので流用クランク流用コンロッドや流用ピストンを使ったが部品の組み合わせで圧縮比が上げれず圧縮比が8.2になった。乗ってみるとスムーズそのものでモーターかと言う位なめらかで振動がなかった。ただアクセルを一気に開けた時はパンチがない。

・試行錯誤した結果 圧縮比は10.5〜11.8までが良い。

 ・ヘッド加工が終わりスチームで洗ってパーツクリーナーで洗って組んでいく。

・バルブスプリングシートインナーを入れておいてバルブステムシールを組む。

・ステムシールのゴムの部分を押したらゴムがダメになるのでソケットを当ててドライバーを差してドライバーの柄を軽くハンマーで叩けば軽い力で入っていく。

・ソケットは12mmのソケットがステムシールの鉄の部分にあたる。
 ・ステムシールを差し込んでバルブがあたるゴムの部分にグリスを塗る。グリスはなんでも良いがシリコングリスを塗った。

・たっぷり塗れば効能がありそうだがバルブを差し込む時とオイルが周りきるまでのゴムのかじり防止なので薄くて良い。またエンジン内部の場合は余分なグリスはエンジンがかかればオイルに流されてエレメントに詰まるだけだ。
 ・バルブコッターがなかったので注文した。
 ・スプリングシートアウターを装着してバルブを組んだ。

・組んだ後にコッターをなじませるためにプラハンで軽く叩いていく。
プラハンがなければ木片でもあててハンマーで叩いておけば良い。
 ・今回使用するヘッドGKは東名パワード厚さ1.2mmのメタルGK。
 ・ヘッド面研量が多い時は気を付けるのはノックピンの突き出し量。

・ノックピンがヘッドの穴に底付きしてしまりきらない場合があるので突き出し量を測定してヘッド側も測定しておこう。今回の場合は余裕で大丈夫だった。
 ・土用の丑の日なのでうなぎなしのたれだけにしてもらって安くしてもらおうかな・・・・・
  ・持込のカムホルダースペンサーが2mmとおもったら薄かったので2mmの物を注文した。
 ・中古カムはよくかじっていたりする。クランク等もそうだがこう言う場合は低い部分は影響ない。出っ張っている部分はダメなので400番〜1000番のペーパーでCRCを付けながら磨いておく。出っ張りがなければOKだ。

・カムホルダーを取り付けてオイルを塗ってカムを差し込む。

・ヘッドボルトはまだ手で絞めただけで効いてない。まずはカムホルダーを規定値2.2kg・mで絞めて差し込んでみる。

・差し込んでひっかかりがなく手で軽くまわるか確認する。

・今回の場合、まわるが少し重い所がある。カムスペンサーを使用する場合はこのような事は良くある。

・カムホルダーはヘッドのようなまっすぐな治具に固定してボーリングされているのでホルダー順番を変更したらカムがまわらなくなる。クランクの場合と同じだがクランクは別のエンジンのクランクキャップが使えないのはクランクの場合、半円なので無理だがカムの場合は円なので順番さえ同じなら別エンジンの物が使える。

・カムが重い場合の原因をまとめると

@カムが曲がっている。

Aヘッド上面が歪んでいる。

Bカムホルダーの順番が間違っている。

Cカムホルダースペンサーの精度の問題。
   ・まず締め付けトルク基準内でカムホルダーのボルトを締め付けたり緩めたりしながら1本やったらカムをまわしてみる。

・何時間もかかった・・・初めより良くなった。

・次は一番後ろのホルダーを外してまわしてみる。軽くなるようならあたりを見て1000番程度のペーパーでならしてみる。良くなった。一番前のカムホルダーを外して同じ事をする。良くなった。



   ・ロッカーガイドは厚さ5mmの物を注文していたがバルブが変わったので使えない(泣)
 ・ロッカーアームを入れる際は調整ネジを一番下げて六角レンチを差し込んでこじて入れる。今回はカムホルダースペンサーで2mmカムが上がっているので工具を使わなくてそのまま差し込める。
 ・一応、5mmロッカーガイドをあててみる。ロッカーアームを水平にしてクリアランスをみてみるとやはり2mm広い。7mmロッカーガイドを注文しなおした。


・部品がバラバラで新品 中古品が何セットも来ているので探すのに大変だ。何か足らない度に注文している・・・

 
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